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発売1周年をむかえた強力な抗リウマチ薬インフリキシマブとレフルミドについてリウマチ専門医の立場で考察。2種類の薬剤について、使用前後で印象が明らかに異なった。
第一に我が国初登場の生物製剤インフリキシマブは、予想どおりのすばらしい抗炎症効果
をもたらしただけでなく、幸いにも予想に反して重大な副作用を見なかったことが評価される。当初から、異種蛋白を含む注射薬であるがゆえに、重大なアレルギー症状(アナフィラキシ−ショック)や肺結核等の感染症の発症が強く懸念されたことから使用するにあたって厳格な基準が設けられたこと、そして、非常に高価であるがゆえに、患者さん側も慎重に対応されたのであろうことが逆に幸いしたように思われる。長期の継続使用や普及に向けた対応等問題点も多いが初期段階はクリアしたように思う。
一方、 レフルノミドであるが、臨床効果については当初予測した程度で、今や抗リウマチ薬のスタンダードとなったメソトレキセート(リウマトレックス、メトレート)にはやや劣るものの、有効性は確認されたと思われる。
しかし、重篤な急性肺障害の頻発という予測を越えた副作用の発症が明らかになり、現在、ほどんどの施設で使用がひかえられている現状にある。この原因の第一は、すでに数万例のリウマチ患者さんに投与していた欧米において副作用報告の中に重大な急性肺障害の発症がほとんどなかったことである。本邦で使用される前の段階では安全な薬剤であるという印象をいわゆるリウマチ専門医が持ってしまった点にある。日本人にのみ多発する副作用があることを考慮していなかったわけである。体格的におとる日本人に対して欧米と同量
の使用量を投与したことが問題とする意見もあるが、理由はわからない。とにかく予想に反して重大な副作用が発症してしまったのである。今、この薬剤については詳細な検討が進んでいるので、その結果
を待ちたい。効果という点ではとてもおしい薬であるが、現状のままでは我が国では普及しにくいのではないだろうか。他に選択する薬剤がない場合に限って、熟練した専門医が慎重に使用すべきものと考える。 (2004.10初旬.私見)
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