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慢性頭痛のレーザー治療

 毎日頭が重く時々ズキズキ痛み頭痛薬から離れられず、肩こりやめまいにも悩まされ続けている人は大変多いと思います。慢性頭痛の50%はこのタイプの頭痛です。これは現代人に多いストレスが原因と思われる緊張型頭痛と呼ばれるタイプと、頭の前や片側がズキズキ痛む片頭痛とか組み合わさった状態です。頭重感は緊張型頭痛のタイプで、入浴、マッサージ、飲酒等で楽になりますが、片頭痛も合わさっている人は、お酒を少し飲み過ぎただけでズキズキと我慢できない頭痛が誘発されます。4人に1人は頭痛持ちだと言われています。頭痛薬による胃炎や胃潰瘍で苦しんでいる人も多いと思いますが、こんな患者さんにはレーザー治療を。これまで幾度となくレーザー治療の紹介をしましたが、こんなに頭痛が取れるのに紹介していないという患者さんの指摘。あらためて頭痛にはレーザー治療を。

後頭部の持続的慢性頭痛のレーザー治療

 首、肩、後頭部あるいは頭全体が締めつけられるような頭痛を経験した方は大変多いのではないかと思います。その多くは緊張型頭痛と呼ばれるもので、頭頚部の筋肉の一種、コリによるものです。
 同じ姿勢を長時間保たなければいけない労働、眼を酷使するような仕事など、精神的緊張を強いられる現代人の日常そのものが問題なのです。
 ズキンズキンと血管の拍動を感じる片頭痛とは治療法も異なります。ただ、緊張型頭痛も重症になると片頭痛を合併してきます。レーザ−治療の対象となるのは、緊張型頭痛と、この混合型頭痛です。
 レーザ−光の筋弛緩作用は今では、脳出血後遺症の痙性麻痺や脳性麻痺などの治療にも応用されていますが、そのモデルとなったのは緊張型頭痛のレーザ−治療なのです。

低反応レベルレーザー治療

 レーザーの医療応用の中で人体に損傷を与えることなく生体反応を刺激、活性化させることを目的とする治療法を、低反応レベルレーザー治療と呼んでいます。鎮痛効果がその代表的なものですが、脳出血後遺症や各種神経麻痺、アトピー性皮膚炎への応用など、適応が拡大してきました。この治療法は従来、低出力レーザー治療とよばれていたものです。出力100mW以下が基本で、例え10mW以下でも刺激量として十分なエネルギー量を与えれば、すなわち、照射時間さえ十分でありさえすれば、同様の効果が得られることが分かっています。低出力レーザー光の範囲では出力が高いほど、短時間照射で済むわけです。しかし「高出力」低反応レベルレーザー 治療にはこの法則は成立しません。この新治療法も含め知ってほしい点は、鎮痛作用一つとってみても装置の使用法で有効率が3倍も違う事です。


レーザー光線が速効する痛み

 レーザー光線はどんな痛みに効くのでしょうか。
 筋肉、皮膚、関節、歯などんから起こる痛み…私たちはそれを体性痛と呼んで、胃痛のような内臓からくる痛みと区別していますが、このような体性痛にレーザーはとてもよく効きます。
 とくに、誰でも腰痛や肩こりなどで一度は経験したことがあるのではないかと思いますが、指で押すと「痛いけれど気持ちがいい痛み」。このような痛みには速効性があります。
 その他、日常よくみられるのに治療手段がなかった、腱鞘炎、テニス肘、寝ちがいからくる肩・首の痛み、日常の無理からく起こりがちな腰、背中の中心部分の痛みなど、生命にかかわらないため、治療に通 うのを一日延ばしにしなから毎日苦痛に耐えている、といった方にレーザー治療は思いがけない効力を発揮するのです。

低出力レーザー光の思いがけない効果

 微弱なレーザー光線に鎮痛作用があることが発見されたのが1970年代初頭。その後薬15年間、低出力レーザー治療は各種疼痛性疾患に応用され、癌性疼痛への有効性までも証明されてきました。しかし、最近の15年間は、非疼痛性疾患へ応用が広がってきました。特にレーザー光を頚部にある星状神経節へ照射する試みが始まり、その自律神経調節作用が注目されるに至り、精神科領域、婦人科領域(特に更年期障害)、アレルギー疾患への有効性など、次々に学会発表されるに至っています。これは治療装置の進歩によるところも大だすが、特にアトピー性皮膚炎、円形脱毛症への応用はこれまで以上に広範囲の病巣に照射可能になってきており、今後の成果 に期待。80%以上の有効率を誇る鎮痛作用を越える効果はまだ見つかっていませんが、まだまだ適応疾患が見つかる気配有りです。

五十肩のレーザー治療

 五十肩は肩関節周囲炎とも言われます。老化現象の一つとも考えられますが、肩関節の痛みと、それに伴う運動制限を特徴とし、四十代あたりから発症します。一般には、1〜2年のうちに軽くなりますが、その間、痛みで眠れないと訴える人も多く、「これという治療法もないのでじっとがまんしている」というのが現実でした。
 急性期にはまず安静。そして痛みがややとれてきたら、腕に力を入れて積極的に動かすのが原則です。とはいえ、痛みをこらえて動かすのは大変なことで、そのためステイド剤や局所麻酔剤を関節に注射する方法も行われています。しかし、それだけでは十分とは言えず、そこでレーザー療法が用いられ始めました。軽症ならば数回、重症でも2〜3ヵ月間、週1〜2回治療すれば痛みがとれ、眠れるようになります。

五十肩でお悩みの方へ

 五十肩は我わが国特有の表現で、肩関節周囲炎と一般に診断されています。肩関節痛と肩関節の運動制限が主な症状ですが、肩から上腕外側、前腕外側から手の親指側にかけて痛み、しびれ、脱力感、冷感などを訴える患者さんが多いことに気付きます。その約80%は筋原痛という考え方で治療すると有効です。一般的には知られていませんが、肩甲骨の部分に発痛点と呼ばれるポイントが存在します。そのポイントにレーザー光線を照射するのです。何もしないで半年〜1年も苦しむ事はありません。これが五十肩に対する棘下筋発痛点のレーザー治療と呼ばれる手法です。しかし、頚椎の変形が強い場合には難治性で、繰り返し治療をする必要のある複雑性筋原痛であることもあります。この筋原痛という考え方で治療すると有効な疾患はたくさんあります。腰痛、下肢痛など、次の機会に紹介します。

筋硬症、例えば五十肩

 ある筋肉に圧迫を加えていくと、コリッとした索状の硬結を触れる病態があります。
 例えば、いわゆる五十肩の場合、肩甲骨部にそのコリッと触れる筋肉があり、その筋硬結部を押すと、肩から上肢、手にかけて痛みのひびき(関連痛)があります。これが筋硬結症、別名筋原痛と呼ばれるものです。一般に坐骨神経痛と診断されている患者さんにも、臀部に筋硬結がある場合が多く、この部位を押すと下肢に痛みやしびれ感が広がっていきます。
 これら筋硬症 あるいは筋原痛に対する治療法に、点と面のレーザ−治療があります。身体の深い部分に存在する筋硬結と、表在性の関連痛の二面性を持った筋硬症に対応する治療法です。先の五十肩、下肢、臀部痛の他にも、腰を押すと臀部やいわゆる尾てい骨に関連痛が起こる人、背中を押すと首に関連痛が起こる人などが対象になります。

筋原痛に対するレーザ−治療の有効性評価

 筋原性関連痛についてはこれまで何度か紹介しました。その特徴は身体深部に感ずる痛みで、部位を特定しにくく、痛みの性質もあいまいなこと。このあたりで、重苦しく、だるいような、しびれるような痛み。いわゆる五十肩 や、腰から臀部、下肢にわたる痛みがこの種の代表的な疼痛。この痛みをレーザ−光線で取り除くことが可能かどうか。かなりやっかないな痛みであることは御承知のとおり。レーザ−治療の結果は次のごとく。五十肩に代表されるいわゆる棘下筋筋原痛に対する有効率は5回治療で75%。残る25%は複雑性筋原痛であり、治療回数とレーザ−照射の工夫が必要だった例。さらに加齢によるものとあきらめている方の変形性腰痛の場合、腰部から臀部までの痛みにはほぼ100%の有効率。腰から下肢、足元までの広い筋原痛でも60%の有効率。この有効率にかけてみるか。

足裏の痛みのレーザ−治療

 朝の第一歩目に強く足裏に痛みを感じることはありませんか。最初のうちは、痛みをこらえて歩き始めれば痛みがなくなります。これは軽症の足底筋膜炎の症状です。スポーツ選手やスポーツ好きの人は経験があるのではないでしょうか。慢性化するとなかり苦痛です。日常生活上、常に足裏が痛むようになります。我々のところを受診する患者さんは、ほとんどこの重症例です。最近はスポーツを全くしない中高年の男女の受診が多いのですが、中年以降の急激な体重増加による足底筋膜の悲鳴だと思います。足裏の踵から土踏まずにかけて手で押してみると痛みを感じる部分があるはずです。太っている人は減量 、運動し過ぎの方は、一時休むことなどで足裏への負荷を少なくすることが大切。足裏のストレッチやマッサージも有効なのですが、それでダメならやはり低出力レーザ−治療でしょう。